お手入れ手帳

水やりや置き場所、植物との付き合い方に迷った時はこちらをチェック。
暮らしを豊かにする、花のお手入れ方法をご紹介。

ローズマリー

2019.03.11

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☐ 科名:シソ科マンネンロウ属
☐ 原産地:地中海沿岸
☐ 和名:迷迭香(マンネンロウ)
☐ 英名:Rosemary

さわやかな芳香で人気の高いハーブの一種、ローズマリー。
料理に添えたり、ハーブティーやアロマとして楽しまれるほか、低い位置でよく茂りまとまりやすいので、庭木や花壇などにも広く利用されています。その歴史は古く、古代ギリシャの時代から薬用として人々に親しまれてきました。
花色、葉色などのバリエーションに富み、種類により立ち性・匍匐性・中間の性質を持つ品種があります。

分類/形態庭木、花木、ハーブ/常緑性低木
耐寒性強い
耐暑性強い
開花時期3月~11月(種類により異なる)

〈置き場所〉
日当たりの良い、雨の当たらない場所が理想的です

地中海原産の植物なので、カラっと乾燥した気候と強い日光を好みます。
一年を通し、日当たりと風通しの良い戸外で、雨に当てないように管理しましょう。夏の直射日光にも耐えられます。半日陰でも育ちますが、日当たりが悪く湿度の高い場所では、株が弱る場合があります。
冬に気温が0℃を下回る場合は室内に取り込みましょう。

〈水やり〉
乾燥を好む植物なので水やりにはメリハリを

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。水やりは戸外や水場など、水を流せる場所で行い、ほどよく水が切れてから元に戻します。鉢底から出た水が、鉢皿やセロファンなどに溜まったままにはならないようにします。
加湿を嫌う性質があるので、水の与え過ぎや梅雨時期の多湿には充分気を付けましょう。

〈肥料〉
ほとんど与えなくても大丈夫

肥料を与えなくても十分育つ植物です。反対に、与え過ぎは根を傷める原因となるので注意をしましょう。
植え替え時には固形肥料を元肥として与えると良いでしょう。それ以外はあまり与える必要はありませんが、数年育てた鉢などで土の養分が無くなってきているようでしたら、生育期の春と秋に、10日に1回を目安に液体肥料を与えましょう。夏と冬は生育が止まるので必要ありません。

〈その他のお手入れ〉
理想的な樹形を保つための剪定

樹形を保つほか、風通しを良くして加湿を防ぐためにもこまめに剪定をしてあげましょう。春~秋の生育期には、伸びすぎや混み合った枝、下向きに伸びていたり細く弱々しい枝は切り落とします。大きく刈り込む「強剪定」を行う場合は梅雨入り前が適していますが、その際も必ず葉のついた枝を残すように刈り込みます。また、夏や冬に大きく刈り込むと弱って枯れてしまう場合があるので避けましょう。