お手入れ手帳

水やりや置き場所、植物との付き合い方に迷った時はこちらをチェック。
暮らしを豊かにする、花のお手入れ方法をご紹介。

リンドウ

2019.04.28

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☐ 科名:リンドウ科リンドウ属
☐ 原産地:日本
☐ 別名:竜胆(りんどう)、疫病草(やえみぐさ)
☐ 英名:Japanese gentian

日本を原産とする、秋の山野草を代表する花の総称です。生薬の「竜胆」の原料のひとつとして用いられ、かつて根は民間薬として利用されてきました。根のあまりの苦さを竜の胆に例えて名づけられたと言われています。
古くから鉢花・切花どちらも栽培されていますが、園芸品種としてはエゾリンドウがよく流通しています。
野山でも群生せず、1本ずつ咲く姿から、「悲しんでいるあなたを愛する」という特徴的な花言葉を持ちます。光に当たると花開きますが大きくは開かず、和の花らしい楚々とした美しさが魅力の花です。

分類/形態山野草/落葉性多年草
耐寒性比較的強い
耐暑性やや弱い
開花時期9月下旬~10月中旬

〈置き場所〉
山野草が好む気候が理想的

日本の山野の植物を改良したもので、寒さに比較的強く日光を好みます。花は日光に当たると開き、日陰になると閉じる習性があります。
春と秋は日当たりの良い戸外や窓辺に置きましょう。ただし暑さと乾燥に比較的弱いので、真夏は直射日光を避け、明るい日陰の風通しの良い場所に置きましょう。
冬には地上部の殆どが枯れ、根の状態で越冬しますが、春には再び芽が出てきます。冬の間は戸外の日当たりの良い場所に置きましょう。

〈水やり〉
乾燥に弱い植物です

乾燥に弱く、一度水切れすると回復に時間がかかります。
春~秋は土の表面が乾いたら、鉢底から出るくらいたっぷりと水を与えましょう。ただし、つぼみや花びらに水がかかると傷むことがあるので注意しましょう。
冬に地上部が枯れた後も、2週間に1回ほど日中にたっぷりと水を与えてください。

〈肥料〉
生育期に、定期的に肥料を与えましょう

春と秋に1回ずつ土の上に粒状の化成肥料を置きます。その際、肥料が直接植物に触れないように、鉢の縁の方へ置きます。4月~9月、花が咲く前の生育期に、さらに月に2回液体肥料を与えましょう。花が咲いている間は肥料を与えません。
肥料不足になると葉が黄色く変色します。

〈その他のお手入れ〉
日々のお手入れと植え替え

咲き終わった花がらは、こまめに摘み取りましょう。

リンドウの仲間は土中での吸収が早く、栄養不足を起こしやすくなります。また、土壌酸度の変化にも敏感で、葉が黄色くなりやすい植物です。年1度の植え替えが理想的ですが、少なくとも2年に1度は行いましょう。適期は3月~4月頃、ひと回り大きな鉢に植え替えます。水はけ・水保ちの良い、栄養分の豊かな土を好むので、市販の山野草用培養土などを使用しましょう。