二十四節気の花絵

イラストレーターの水上多摩江さんが描いた季節の花に合わせた、
二十四節気のお話と花毎だけの花言葉。

第六話 穀雨「藤と蝶」

2018.04.20

life

山歩きが好きです。

この時期、木々が芽吹きはじめ山は

やわらかくふんわりとした黄緑色になります。

いいなぁ、美しいなぁと

眺めていると所々うす紫があって、

藤が一本の木を覆うように絡みつき

旺盛に花を咲かせています。

庭先の艶やかなイメージの藤の花に、

したたかさ、たくましさを見た気がします。

水上多摩江(画・文)

イラストレーター。
東京イラストレーターズソサエティ会員。書籍や雑誌の装画を多数手掛ける。主な装画作品:江國香織著「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」集英社、角田光代著「八日目の蝉」中央公論新社、群ようこ「猫と昼寝」角川春樹事務所、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇跡」角川書店など