二十四節気の花絵

イラストレーターの水上多摩江さんが描いた季節の花に合わせた、
二十四節気のお話と花毎だけの花言葉。

第百話 大寒の花絵

2023.01.20

life

2023年1月20日から二十四節気は「大寒」に
大寒とは一年で最も寒い時季であり、暦が一巡する24番目の節気です。
暦の上のみらならず、実際の気候でも最も気温が低いころで、気象庁が発表している歴代最低気温では1902年1月25日に旭川で記録された-41.0度が歴代1位となっています。

この時季のことわざに「小寒の氷大寒に解く」がありますが、これは大寒の方が小寒よりも寒さが厳しいはずなのにかえって暖かいという意味で、物事が必ずしも順序通りでないことのたとえです。

大寒が明けると暦の上の春である立春がやってきます。
2月の行事として現在も行われている「節分」は立春の前日、つまり大寒の最終日がその日にあたり、季節の変り目に邪気を払う豆まきなどが行われます。
そして、暦の上のみならず、実際の気象でも太陽は日に日に力を増し、徐々に日を伸ばしながら、確実に春へと向かっていきます。


花毎の花絵「つながりの物語」

2018年2月4日の立春からはじまった二十四節気の花絵は本作が100作目となります。
二十四節気の花絵では、その節気を感じる花をモチーフに水上多摩江さんに描いていただいていますが、今回は100作目ということもあり、過去から未来へつながる道をイメージした作品を描いていただきました。

水上さんからは「変化しながらずっとつながっていく。世界は終わらない。世界は変わりながらずっとつながっていく」という言葉を預かっています。

二十四節気の花絵がご紹介してきた花は、世界中に約20万種あるとされる花が咲く植物のごくごく一部です。そして、植物のひとつひとつに植物学に基づいた背景があり、また文化史があります。
知れば知るほど不思議で魅力的な植物を1種でも多くご紹介することが、花毎や二十四節気の花絵のミッションです。
そうした願いをこめて、100作目の作品のタイトルを「つながりの物語」と付けました。

どうぞこれからも、末永く二十四節気の花絵をお楽しみいただけますように。

文・第一園芸 花毎 クリエイティブディレクター 石川恵子

水上多摩江

イラストレーター。
東京イラストレーターズソサエティ会員。書籍や雑誌の装画を多数手掛ける。主な装画作品:江國香織著「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」集英社、角田光代著「八日目の蝉」中央公論新社、群ようこ「猫と昼寝」角川春樹事務所、東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇跡」角川書店など