旬花百科

日本一の花市場、大田市場に集まる旬の花や最新品種をご紹介。
知っていると花選びが楽しくなるお話。

第二十九話「カスミソウ」

2025.01.10

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全国一のカスミソウの産地、熊本県からさまざまなカスミソウが大田花きに集まりました。カスミソウは、きらめく星のような姿に見立てて「アルタイル」「銀河」「ポラリス」「コスミック」など、天体にちなんだ品種名が多い花です。
今回はそうしたカスミソウの中でも最もポピュラーな品種「アルタイル」を染め上げた花をご紹介します。

「アルタイル」(無染色)

アルタイルの別名は「わし座」で、七夕の「彦星」としても知られる星の名前を持つ品種です。花持ちが良く、花数が多いのが特徴。また、同時に花が咲くので、ボリュームがあります。

「染めレッド」一見、何の花?と思わせる、不思議な魅力が。

カスミソウの花言葉

「無邪気」「清らかな心」「幸福」「感謝」「願いが叶う」など。

「染めグリーン」まるでペパーミントのアイスクリームのような色。

「染めパープル」大人っぽい色が魅力的。同系色の違う花との組み合わせもおすすめ。

「染めイエロー」ミモザのような雰囲気の花。染めイエローのカスミソウだけを束ねるのも素敵。

カスミソウの日

小さな花が集まって咲くカスミソウが夜空に架かる天の川のように見えることから、7月7日の七夕はカスミソウの日です。
また、熊本県ではカスミソウの花言葉のひとつである「感謝」にちなんで、11月22日の「いい夫婦の日」にカスミソウを贈ることを提案しています。

「染めブルー」七夕に人気の色。白いカスミソウとの相性も抜群。

カスミソウの基本情報

□出回り時期(切り花):通年
□香り:あり
□学名:Gypsophila
□分類:ナデシコ科 カスミソウ属(ギプソフィラ属)
□和名:霞草、小米撫子(こごめなでしこ)、群撫子(むれなでしこ)など
□英名:Baby’s breath、Gypsophila
□原産地:ヨーロッパ、アジア


花毎でご紹介しているカスミソウのお話

水上多摩江さんが描いたカスミソウ
二十四節気の花絵 第百六話 小暑の花絵「カスミソウ」

取材協力:株式会社 大田花き、JA菊池(熊本県)