旬花百科

日本一の花市場、大田市場に集まる旬の花や最新品種をご紹介。
知っていると花選びが楽しくなるお話。

第二十五話 「NAMAHAGEダリア2023」

2023.10.30

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2023年新品種「NAMAHAGEエモ」
通常期はサーモンピンク、低温期は黄味を帯びた花色になる、2023年デビューの新しい品種です。


2023年も秋田県から「NAMAHAGEダリア」が大田花きにやってきました。
ユニークなネーミングの「NAMAHAGEダリア」とは秋田県と秋田国際ダリア園が連携して開発を行っている、秋田県のオリジナル品種です。

大田市場では例年、ダリアの最盛期に「NAMAHAGEダリア選抜総選挙」として新作発表や人気投票が行われていますが、今回はその中から2023年の新品種や、美しいダリアをご紹介いたします。

ちなみに、ダリアは温度や環境によって花の色やサイズが大きく変化します。
撮影時のダリアと同じ品種でも、時期が違えば違った雰囲気になっているかもしれません。そんな一期一会のダリアとの出会いをお楽しみください。

2025年新品種候補
人の顔よりも大きな、とてもインパクトのあるダリアです。中心部の濃い朱色の花弁が外側に行くにつれて淡い色に。サイズも色もドラマティックなこれからが期待される、未発表品種(商品化されていない品種)です。

「NAMAHAGEコウセイ」
明るい紫色が印象的な品種。秋田県出身の野球選手にちなんで名付けられました。

「NAMAHAGEラブ」
独特なサーモンピンクが印象的な品種です。この時の花は中心部のサーモンピンクが外へ向かってピンクになる美しいグラデーションに。

「NAMAHAGEチーク」
2016-2017年のフラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)受賞品種。
白い肌にうっすらと頬紅を入れたようなイメージからこの名が付けられました。

「NAMAHAGEレッドベリー」
真っ赤な花色が目を引く、小輪でボール状に咲くタイプのダリアです。

「NAMAHAGEソレイユ」
ソレイユ=太陽の名前の通り、鮮やかな黄色~オレンジの花色が魅力的な品種です。低温期にはよりオレンジ色が強めの花色に。

「NAMAHAGEパール」
2017年デビュー、その名の通り真珠のような輝きが印象的なダリアです。

2023年新品種「NAMAHAGEブラボー」
NAMAHGEシリーズの中ではじめての絞り品種。
臙脂色に淡いピンクの柄が入りますが、温度や環境によって絞りの有無、花色が変化します。写真の「NAMAHAGEブラボー」は高温期のため、鮮やかなフーシャピンク色です。

「NAMAHAGEプリティ」
花弁の表裏の色が異なり、表は淡く裏は濃いピンクが特徴。手のひらサイズのかわいらしいダリアです。


ダリアの基本情報

□出回り時期:通年(NAMAHAGEダリアの最盛期は9月~10月)
□香り:なし
□学名:Dahlia
□分類:キク科ダリア属
□和名:天竺牡丹(てんじくぼたん)
□英名:Dahlia
□原産地:中央アメリカ

ダリアの花言葉

「華麗」「優雅」「気品」
「dignity(威厳)」「elegance(優雅)」など


花毎でご紹介しているダリアのお話

ダリアの歴史や名前の由来
旬花百科 第九話 「NAMAHAGEダリアと大曲の花火ダリア」

咲き方の違い
旬花百科 第二十話 「NAMAHAGEダリア」

水上多摩江さんが描いたダリアの花
二十四節気の花絵 第四十一話 寒露 「ダリア」

気軽に季節を感じられる花を楽しむテクニック
第十六話 白露の花あしらい「ダリア」

取材協力:株式会社 大田花き、秋田県