週末の一輪

週末、自分のために花を飾りましょう。
花を手軽に楽しむコツを第一園芸のフローリストがご紹介します。

vol.20 ラナンキュラス ──春の花を楽しむ

2026.01.22

life

週末に、ちいさな楽しみを。
「週末の一輪」は、日々の暮らしにそっとなじみながら、さりげない存在感を放つ季節の一輪を選び、異なる飾り方で少しずつ表情を変えながら、最後まで楽しみつくすための提案です。
月替わりで登場する第一園芸のデザイナーやフローリストが、生け方の工夫や花との向き合い方をご紹介。
毎週木曜の夕方、週末の始まりに、暮らしにそっと花を添えるひとときをお届けします。


花屋は春の花が花盛り

暦の上で、最も寒さが厳しいとされる「大寒」の時季に入りましが、花屋の店先にはさまざまな春の花が彩りを添えるころです。
そして、この時季にしか出会えない花も。
今回は春の花の楽しみ方をご紹介します。ひとあし早い春の気配をくらしに取り入れてみましょう。

■ 主役の花材《ラナンキュラス》
ラナンキュラスは、幾重にも重なる薄い花びらが特徴で、華やかさと可憐さを併せ持つ春の代表的な花です。
近年は品種改良が進み、色や形のバリエーションがますます豊富になりました。
今回選んだ「シャルロット」は、その中でもひときわロマンティックな雰囲気をもつ品種です。
この花に限らず、多種多様なラナンキュラスの中から、そのとき出会える“お気に入りの一輪”を選んでみましょう。

「ラナンキュラス」の基本情報
□出回り時期:12月~4月
□香り:なし(一部香る品種有り)
□学名:Ranunculus asiaticus
□分類:キンポウゲ科キンポウゲ(ラナンキュラス)属
□別名:花金鳳花(はなきんぽうげ)
□英名:Ranunculus
□原産地:中近東からヨーロッパ南東部
□花ことば:とても魅力的、華やかな魅力 など

■ 組み合わせる花材《マーガレット》
素朴な姿が魅力の、春ならではの花材のひとつです。水が下がりやすいため、大きな葉は取り除いておきましょう。
花や葉がしんなりしてしまった時は、茎を切り戻し、新聞紙などをしっかり巻き付けて、涼しい場所で半日ほど置くと水が揚がります。

■ 生け方のコツ
マーガレットには、小さなつぼみが付いていることがよくあります。
花弁が見える程度に膨らんだつぼみは咲くことが多いのですが、写真のような小さく固いつぼみはまず咲きませんので、取り除いてしまっても構いません。


花の美しさをクローズアップ

週の後半は短くカットして、花の表情を楽しみましょう。大きく開いたラナンキュラスに、マーガレットの小枝を添えてアクセントに。ラナンキュラスは繊細な花ですが、長く花が楽しめますので、お手入れで短くなってきた時にも、こんな風にすると、最後まで楽しみつくせます。

■ 花器について
短めの花は、低い花器に生けるとバランスよく収まります。ここでは、すりガラスでできた、円盤型の花器を使用しました。横に広がった器はフレームのような効果があり、花をより美しく見せてくれます。

1月の担当:久米井 夏実(第一園芸 フローリスト)
ラナンキュラスは、花びらが重なり合う陰影が美しく、複雑な表情を見せてくれます。種類がとても豊富なので、気分に合わせて色や形を選んでみるのもおすすめです。この季節ならではの花を飾って、ゆったりとした時間を楽しんでいただければと思います。

第一園芸 日本橋店

東京都中央区日本橋3-3-11 第一中央ビル 1階
電話番号 03-6696-8730
営業時間 11:00~19:00
アクセス 日本橋駅 約300m(徒歩約4分)/八重洲地下街出口 約40m(徒歩約1分)

第一園芸 全店舗情報
https://www.daiichi-engei.jp/shoplist/
第一園芸 オンラインショップ
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Text・Photo 第一園芸 花毎 クリエイティブディレクター 石川恵子