vol.21 スイートピー ──香る花をくらしに
2026.01.29
暮life

週末に、ちいさな楽しみを。
「週末の一輪」は、日々の暮らしにそっとなじみながら、さりげない存在感を放つ季節の一輪を選び、異なる飾り方で少しずつ表情を変えながら、最後まで楽しみつくすための提案です。
月替わりで登場する第一園芸のデザイナーやフローリストが、生け方の工夫や花との向き合い方をご紹介。
毎週木曜の夕方、週末の始まりに、暮らしにそっと花を添えるひとときをお届けします。
立春のよろこびを花に託して
2月4日の立春が近づき、暦の上ではまもなく春の始まりです。
冬の冷たい空気の中にも、ほんのりと春の兆しが混じり始めるころ。
季節の境目らしいやわらかな気配に、気持ちもどこか浮き立ちます。
立春に向けて、春を迎える準備を花からはじめてみませんか。

■ 主役の花材《スイートピー》
スイートピーは、ひらひらと波打つ花びらと、軽やかに立ち上がる蝶のような姿が特徴の春の花。やさしい香りを放ち、春の気配を運んでくれる存在です。
縦にいくつも花が付いているため、少ない本数でも動きのある美しいラインが楽しめます。
色の種類もとても豊富なので、お気に入りがきっと見つかるはず。
ここでは、クリーム色・淡いピンク・紫の絞りの3種類を選びました。
「スイートピー」の基本情報
□出回り時期:11月~4月
□香り:あり
□学名:Lathyrus odoratus
□分類:マメ科レンリソウ属
□別名:麝香連理草(ジャコウレンリソウ)、カオリエンドウ(香豌豆)など
□英名:Sweet pea
□原産地:イタリア・シチリア島
□花ことば:感謝、門出 など

■ 組み合わせる花材《タラスピ》
タラスピは西洋ナズナとも呼ばれる、近年人気の花材です。
ナチュラルな雰囲気は春の花と相性がよく、少し加えるだけで軽やかな印象に。

■ 生け方のコツ
タラスピの小さな葉は水が下がりやすいため、大きめの葉は取り除きます。
余分な葉を整理することで、他の花と合わせたときにも全体がすっきり見えます。

■ 花器について
週の前半は、しずく型の花器を選びました。
口が細く、ボディ部分に幅のある花器は、口元で茎が交差するため、花や草がふんわり広がり、とてもバランスよく見える形です。

花器を変えてイメージチェンジ
週の後半は、花器を変えてスイートピーを楽しみましょう。
スイートピーは縦に花が付いているので、このように縦のラインを活かして飾るのもおすすめです。

■ 花器について
生け替えには、ガラスのボールを積み重ねたデザインの花器を選びました。
オーロラのようなガラスの風合いがスイートピーの繊細な雰囲気と響き合い、軽やかな春の空気を運んでくれるようです。

1月の担当:久米井 夏実(第一園芸 フローリスト)
スイートピーは、近づいた瞬間にふわりと香りが立ち、寒さの厳しい季節にそっと春を知らせてくれる花です。色によっても表情が大きく変わり、柔らかさや可憐さ、上品さなど、さまざまな魅力が楽しめます。タラスピのようなナチュラルな素材と合わせると、花の動きがより際立ち、春ならではの軽やかさをお楽しみいただけると思います。 この時季ならではの香りと色を、ぜひ身近に感じてみてください。

第一園芸 日本橋店
東京都中央区日本橋3-3-11 第一中央ビル 1階
電話番号 03-6696-8730
営業時間 11:00~19:00
アクセス 日本橋駅 約300m(徒歩約4分)/八重洲地下街出口 約40m(徒歩約1分)
第一園芸 全店舗情報
▶ https://www.daiichi-engei.jp/shoplist/
第一園芸 オンラインショップ
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Text・Photo 第一園芸 花毎 クリエイティブディレクター 石川恵子
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