vol.17 バンダ ──迎春を美しい花で迎える
2025.12.25
暮life

週末に、ちいさな楽しみを。
「週末の一輪」は、日々の暮らしにそっとなじみながら、さりげない存在感を放つ季節の一輪を選び、異なる飾り方で少しずつ表情を変えながら、最後まで楽しみつくすための提案です。
月替わりで登場する第一園芸のデザイナーが、生け方の工夫や花との向き合い方をご紹介。
毎週木曜の夕方、週末の始まりに、暮らしにそっと花を添えるひとときをお届けします。
年末は特別な花を飾って
お正月へのカウントダウンが始まります。新年に向けて、普段とは違う花が出回るこの時季、今年は少し趣向を変えてみませんか?
おすすめは、気品と個性を併せ持つ蘭の一種「バンダ」。長持ちする美しい花を、お正月に合わせて飾るコツをご紹介します。

■ 主役の花材《バンダ》
花持ちがよく、年末からお正月にかけて長期間楽しめます。
鮮やかな紫を中心に、ピンク、淡紫、赤紫、黄色、斑入りなど多彩なバリエーションがありますが、今回は新年らしく格調高い紫のバンダを選びました。
「バンダ」の基本情報
□出回り時期:通年
□香り:あり(一部品種)
□学名:Vanda
□分類:ラン科 ヒスイラン属(バンダ属)
□別名:ヒスイラン(翡翠蘭)
□英名:Vanda Orchid
□原産地:タイ、フィリピンなど
□花言葉:優美、上品な美しさ など

■ 組み合わせる花材《松》
お正月間近になると、「大王松(だいおうしょう)」や「若松(わかまつ)」などが出回ります。今回のアレンジには、上に真っすぐ伸びるタイプの松がおすすめです。

■ 花器について
ツヤとマットのコントラストが効いた陶製の花器を選びました。
陶器は温かみやフォーマル感があり、ガラス製とは異なる魅力があります。
口がやや細く、底が広がる形は、花の本数を問わずバランスが取りやすく、ひとつあると重宝します。
■ 生け方のコツ
・松を先に生け、花器の約2倍の長さに切り揃えます。
・松を挿した後、バンダを添えます。バンダの一番下の花が花器の口あたりになるようにすると美しく見えます。

色と形を間近で楽しむ
バンダは花が四方に付いているため、角度によって見えない部分が出ることも。
また、花は下から傷みやすいので、最後に上部だけ残る場合もあります。そんなときは、一輪ずつカットして楽しむのもおすすめです。

■ 花器を替えて、もうひとつの楽しみ方
ここでは、ステム(脚)のないワイングラスを使用しました。シンプルな形で花を引き立て、身近なアイテムを花器にする楽しみも広がります。
トレーに載せると、見栄えが良く、水がこぼれた際も安心です。
■ 生け方のコツ
・水は8分目程度、または縁ギリギリまで入れても美しく仕上がります。
お手入れと長持ちのコツ
花を水に沈めると傷みが早まります。水は毎日交換しましょう。

12月の担当:志村 紀子(第一園芸 デザイナー)
「バンダは華やかで存在感があり、迎春にふさわしい花です。松と合わせることで、シンプルながら格調高い雰囲気に仕上がります。花器を変えて楽しむアレンジもおすすめですので、ぜひ試してみてください」

第一園芸 日本橋店
東京都中央区日本橋3-3-11 第一中央ビル 1階
電話番号 03-6696-8730
営業時間 11:00~19:00
アクセス 日本橋駅 約300m(徒歩約4分)/八重洲地下街出口 約40m(徒歩約1分)
第一園芸 全店舗情報
▶ https://www.daiichi-engei.jp/shoplist/
第一園芸 オンラインショップ
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Text・Photo 第一園芸 花毎 クリエイティブディレクター 石川恵子
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