週末の一輪

週末、自分のために花を飾りましょう。
花を手軽に楽しむコツを第一園芸のフローリストがご紹介します。

vol.16 ブルーアイス ──香りで迎えるクリスマス

2025.12.18

life

週末に、ちいさな楽しみを。
「週末の一輪」は、日々の暮らしにそっとなじみながら、さりげない存在感を放つ季節の一輪を選び、異なる飾り方で少しずつ表情を変えながら、最後まで楽しみつくすための提案です。
月替わりで登場する第一園芸のデザイナーが、生け方の工夫や花との向き合い方をご紹介。
毎週木曜の夕方、週末の始まりに、暮らしにそっと花を添えるひとときをお届けします。


枝ものを華やかに

クリスマスまであと1週間。特別な時季には、普段より少し豪華に花を飾ってみませんか。
今週は聖夜をイメージして、シルバーグリーンの葉と清涼感のある香りが特徴のコニファー、「ブルーアイス」を主役に。
少しの工夫で一気にクリスマスムードに変えるコツや、お正月まで楽しめるアイデアをご紹介します。

■ 主役の花材《ブルーアイス》
ブルーアイスは、コニファー(針葉樹)の一種で、印象的なシルバーグリーンの葉色が美しい品種です。
さわやかでスパイシーな香りも魅力。ひと枝あるだけでクリスマスの雰囲気を運んでくれます。

「ブルーアイス」の基本情報
□出回り時期:通年
□香り:あり
□学名:Cupressus arizonica var. glabra ‘Blue Ice’
□分類:ヒノキ科 イトスギ属
□別名:ウスカワアリゾナイトスギ
□英名:Blue Ice
□原産地:北アメリカ(アリゾナ州など)
□花言葉:永遠 など

■ 組み合わせる花材1《タイサンボク》
深緑でつややかな葉の表面と、銅色のビロード状の裏面とのコントラストが魅力的。温かみのある雰囲気で、クリスマスにもよく似合います。

■ 組み合わせる花材2《リューカデンドロン》
アフリカ原産のネイティブフラワー。今回は小ぶりの実が付いたタイプを選び、他の花材を引き立てます。

■ 花器について
口から底面にかけて広がった、とても生けやすい形の花器です。
透明からブラウンへのグラデーションが美しく、どんな花材にも合わせやすいデザインです。

■ 生け方のコツ
・ブルーアイスとタイサンボクは花器の高さの3倍、リューカデンドロンは2倍が目安。
・ブルーアイス → タイサンボク → リューカデンドロンの順で生けるとバランスよくまとまります。


オーナメントでクリスマス感をアップ

後半はオーナメントをプラスして、クリスマスの雰囲気を演出してみませんか。
ブルーアイスにオーナメントを取り付けるだけで、がらりとクリスマスらしく変身します。

松ぼっくりにワイヤーを掛けて簡単なカード立てを作り、ポストカードを添えるのもおすすめです。

■ お正月にも
クリスマス仕様のアレンジに水引を添えると、一気にお正月の雰囲気に。完成品の水引を使うと手軽です。

■ 生け方のコツ
・オーナメントは軽く小ぶりなものを選ぶと枝に負担がかかりません。
・水引は枝の間に置くだけ。固定できない場合は花器に立てかけても素敵です。

12月の担当:志村 紀子(第一園芸 デザイナー)
「ブルーアイスは、コニファーの中でも色が美しく、香りも楽しめるので、クリスマスの雰囲気づくりにぴったりです。オーナメントや水引を加えるだけで、季節の移ろいを感じるアレンジに仕上がります。ぜひ、気軽に取り入れてみてください。」

第一園芸 日本橋店

東京都中央区日本橋3-3-11 第一中央ビル 1階
電話番号 03-6696-8730
営業時間 11:00~19:00
アクセス 日本橋駅 約300m(徒歩約4分)/八重洲地下街出口 約40m(徒歩約1分)

第一園芸 全店舗情報
https://www.daiichi-engei.jp/shoplist/
第一園芸 オンラインショップ
https://www.daiichi-engei.co.jp/

Text・Photo 第一園芸 花毎 クリエイティブディレクター 石川恵子