旬花百科

日本一の花市場、大田市場に集まる
旬の花や最新品種をご紹介。
知っていると花選びが楽しくなる、
そんなお話です。

第十四話 「ガーベラ」

2019.04.01

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スパイダー咲きガーベラ「プレミア」(赤)「ガーデンゴースト」(白)

八重咲き(フルダブル)「デュラスト」「チューチュー」「ダンスダンス」

鮮やかな色とユニークな形が楽しいPOPな花

□学名:Gerbera L. □分類: キク科ガーベラ属
□英名:Gerbera、Gerbera daisy、African daisy □和名:大千本槍(オオセンボンヤリ)、花車(ハナグルマ)など
□原産地:南アフリカ
□出回り時期:ほぼ一年中(最盛期は4月)

大輪パスタシリーズ「パスタオランダ」(オレンジ)「パスタ」(クリーム色)「パスタサロート」(薄オレンジ)

花言葉

□ガーベラ全体の花言葉:「希望」「前向き」「常に前進」
□色別の花言葉:赤「チャレンジ」「限りなき挑戦」、オレンジ「冒険心」「探究心」「忍耐強さ」、ピンク「思いやり」「愛情」、白「希望」「期待」、黄色「優しさ」「親しみやすい」
□海外での花言葉:赤「Love」「Romance(ロマンス)」「Passion(情熱)」、オレンジ「Sunshine(太陽)」「Joy(喜び)」、ピンク「Adoration(崇拝)」「Admiration(賞賛)」、白「Child’s innocence(無邪気)」「Purity(純粋)」「Spirituality.(スピリチャル)」

ポンポン咲き「ヒマリア」

現在ではとてもポピュラーな花として知られるガーベラですが、その歴史18世紀または19世紀に南アフリカで発見されたことが始まりです。この花がまずイギリスに渡り、交配が重ねられてヨーロッパ諸国で多彩な品種が作り出されました。
このようにして、もともとは赤一色だった花からピンク、黄色、オレンジ、白などさまざまな色や形が誕生しました。

大輪半八重(セミダブル)「シルバースノー」

名前の由来とルーツ

18世紀にこの花を発見したとされる、ドイツの植物学者で医師だったゲルバート/ゲルベル(Traugott Gerber)に由来しています。
現在の園芸品種の元となったのは19世紀末に植物学者のRobert Jamesonが南アフリカの金鉱地帯(Transvaal)に咲いているのを発見し、イギリスに持ち帰ったものがルーツとなっています。

4月18日はガーベラの日

1958年4月に日本で初めて「ガーベラ」の名称登録が行われた事と、418=ヨイハナの語呂合わせ、そして4月はガーベラの出荷最盛期であることから、この日が「ガーベラ記念日」となりました。

大輪半八重(セミダブル)「スーベニア」

ガーベラのお手入れ

ガーベラは小まめにお手入れをすることで、とても長く楽しめる花です。

<水揚げ時は深水、飾る時は浅水に!>

ガーベラは長持ちする花ですが、一方バクテリアの影響を受けやすく、水に浸かる部分が多いと茎が傷んでしまいます。
そのため、水に浸かる部分は2cm程度と、かなり少な目が適量です。
その分、こまめに水を取り替え、その都度茎を切り戻すことで日保ちがとても良くなります。

花に元気が無い場合は、花首を上に向けてなるべく垂直なるように新聞紙で包み、水の中で茎を切ります。(水切り)
茎が10cm程度浸かる水に付けて、涼しい場所で休ませると、再び水が揚がります。

※夏場の過湿など、蒸れた状態になると花にカビが生えやすくなったり、水替えを怠ると、バクテリアの影響で茎が溶けてしまいます。

パスタシリーズ「ミニパスタピンク」

ガーベラの品種数

切花品種は2000種以上の品種があるとされています。
色もさることながら花の形も極小輪から巨大輪までサイズもさまざまです。今回は咲き方の異なる品種をご紹介します。

□一重咲き

ガーベラの代表的な咲き方の花姿です。
写真の品種は大きなものが「ベビードール」、小さな花はピッコリーニと呼ばれる、極小輪の「リノーザ」です。

□半八重(セミダブル)

外側の大きな花弁の内側に、更に小さな花弁が重なるように咲くのが半八重咲きと呼ばれる咲き方です。
こちらはその中でも巨大輪の「ソープ」。直径15cmほど、顔が隠れてしまうほどの大きな花です。

□八重咲き(フルダブル)
最近人気があるのが、横から見るとほぼ半円状、細かな花弁が重なるように付いた八重咲きのガーベラです。
写真の品種は「ブラックパール」。黒味を帯びた赤に真紅。さまざまな赤が一輪の中にある、ドラマティックなガーベラです。

□スパイダー咲き

細く尖った花弁が特徴。ランダムな放射状に広がる花弁がユニークです。
こちらの黄色い花は大輪品種の「スターダスト」。

□カール咲き(パスタシリーズ)

やや幅広のよじれた花弁がパスタのフェトチーネのようであることから名付けられたのが、パスタシリーズと呼ばれるガーベラです。
花弁の表裏が異なる花もあり、こちらはその中でも特に大輪の品種「パスタオランダ」。

咲き方によってイメージが変わるガーベラをブーケにする場合は個性的な雰囲気を活かして同じ咲き方で合わせたり、1種類だけ絞るとバランスの良いブーケになります。

ご自宅で楽しむ場合は1輪でも見ごたえがある花ですので、1輪だけでも、またはさまざまな種類を1輪づつ生けて、並べ方に変化をつけて楽しむのもおすすめです。

取材協力:株式会社 大田花き、庄内花き生産組合連絡協議会