〈秋のバラ編〉「横浜イングリッシュガーデン」2018 オータムコレクション

バラを楽しむ基本情報

バラは最も品種が多く、長い歴史を持つ植物のひとつです。そのため、バラに関する研究は膨大な量が存在しますが、ここでは、掲載したバラに絞り込んで、基本情報を掲載いたします。

1.バラの系統について
色や形、花びらの数、樹形などさまざまな分類方法がありますが、ここでは系統で表記しています。
○「ハイブリッド ティー」とは：完全な四季咲き性を持つ大輪品種
○「フロリバンダ」とは：四季咲き中輪種
○「シュラブ」とは：つるバラの性質を持ち、どの系統にも含めにくい品種全般（本来は低木・灌木といった樹形を差す呼称）
※この他にも多数の系統がありますが、今回はご紹介している系統に絞って掲載しています。

2.咲き方について
主に「一季咲き」「返り咲き」「四季咲き」に分けれられます。今回ご紹介しているバラは「四季咲き」で、冬以外の季節に開花する花です。

3.香りについて
バラの香り研究において日本の第一人者である、蓬田バラの研究所による基本分類は次の7つに分けられていますが、いくつかの香りが合わさったように感じるバラも多数存在します。
○「ダマスク・クラシック」とは：強い甘さと華やかさを持つ、古典的なバラの香り。
○「ダマスク・モダン」とは：ダマスク・クラシックの香りを受け継ぎつつも、より情熱的で洗練された香り。
○「ティー」とは：紅茶をイメージするような香り。茶系のバラに多い。
○「フルーティー」とは：桃、りんご、杏などの果実の香り。
○「ブルー」とは：ダマスク・モダンとティーの香りが混在する香り。主に青～淡紫のバラに多い。
○「スパイシー」とは：ダマスク・クラッシックの香りの中にクローブ（丁子）やカーネーションのような香りを感じるもの。
○「ミルラ」とは：ハーブのアニスに似た香り。

4.花径（かけい）について
バラは開花時期やその他状況によって花のサイズが変化しますが、ここではおおよそのサイズを元に小輪～大輪に分類しています。
○「小輪」 3～5cm程度
○「中輪」 5～8cm程度
○「大輪」 8cm～