花の旅人

各地のガーデンや知る人ぞ知る花の名所で
思いがけない花との出会いを楽しむ、花の旅のガイド。

京都・平安貴族好みの桜の社「平野神社」

2021.03.25

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2021年は2020年と並ぶ桜の開花が早い年です。
昨年に引き続き、例年通りのお花見とはなりませんが、まずはWEB上でのお花見をお楽しみいただけましたら幸いです。
京都と京都の桜の名所を2019年の春に撮影した画像でご紹介いたします。

平野神社の代表的品種「魁(サキガケ)」

平野神社は平安京遷都頃まで創建が遡るとされる、歴史ある神社です。
桜との関わりも古く、平安時代から生命力を高める象徴として植樹されはじめ、現在では約60種400本が境内に。珍しい品種も多くあり、これは公家が家の標(しるし)となる桜を奉納したからと伝えられています。
こうした桜は平安時代には貴族たちが順に咲くさまざまな桜を楽しみ、その後江戸時代になると庶民にも夜桜が開放されてからは「平野の夜桜」として都を代表する花見の名所となりました。
現代でも早咲きのしだれ桜「魁(サキガケ)」は京都の桜シーズンの始まりを告げる、華やかな一木です。

平野神社が発祥とされる「衣笠」

平野神社が発祥とされる「寝覚(ネザメ)」

平野神社が発祥とされる「平野夕日」